タイドー部ネタ12

■全国学生大会

毎年この時期に大学生の全国大会が開かれる。

自分が思い出に残っているのは3年目の時で、
団体実戦、個人法形、展開の3種目に出場した。

*団体実戦競技
相手は拓大チーム。
自分は当時“団実の切り込み隊長”と呼ばれていて、必ず一番手に出ていた。
相手は後に世界チャンピオンになる金子選手。
帯を見た時点でタダモノではないことがわかった。
黒帯がボロボロで白帯状態になっていたのである。
試合開始数秒、突きを食らった。
寸止めだったが、物凄い圧力を感じた。
まともに受けたら悶絶していただろうね。
結局、卍蹴りを飛び越えられ飛燕突きを食らって敗北。
完敗だったね。

*個人法形競技
自分がいかに全国を相手に戦うか考えた結果、法形の難易度を上げられるだけ上げて望むことにした。
側転→片手側転
前転→ヘッドスプリング
バック宙→捻宙転
難易度だけだったら出場選手の中で最高だったろう。
一回戦の相手は拓大の千葉選手。
特にミスもなく進めていたが最後の捻宙転でケツから落ちた。
これは負けたと思ったが旗は自分の方に上がった。
難易度を上げたおかげで最後のミスがチャラになったようだ。
相手もまさかケツから落ちた奴に負けるとは思わなかったろう。
ちなみに千葉選手は今では千葉先生となり先日の社会人大会で大声援を受けていた。
自分の名前は今でも覚えてくれているのだろうか。

二回戦はまたしてもケツから落ち、今度こそは敗北した。

*展開競技
展開競技とは主役1人が脇役5人を相手に約束攻防を展開して最後は主役が脇役を一人づつ倒し、創造性や構成、難易度を競う競技である。
この競技も普通にやっては向こうの連中にはかなわないと思ったので、誰もやったことのない技や動きを入れることにした。
自分は脇役で最後にやられる役だったが、やられ方も派手に回転しながら吹っ飛ぶようにした。
後半にミスがあったが最後に吹っ飛ぶ所で会場から「おおーっ」というどよめきが起こった。
倒れながらも鳥肌が立ったね。


結局たいした結果は残せなかったが、
全国に対して自分なりのアピールは精一杯やっていたと思う。

いい思い出になったな。