■合宿 その2
だんだん疲労が蓄まってくる。筋肉痛がひどくて旅館の階段を這って上っていたな。
*テスト
ギャグ問は自分の身を守るため恥を捨てて面白いことを書かないといけない。
*最高師範による講義
自分が現役の頃は師範が健在だったので直接お話を聞くことができた。
講義中に寝るのは言語道断なので眠くなったら手にペンを刺して乗り切る。
師範は話の中で武道とブドウをかけた“師範ギャグ”を出してくるので笑わないといけない。
*最高師範によるご指導
今思えば貴重な経験だった。
*昇級審査
練習の成果を見てもらう。
かなり緊張したな。
*海練
その名の通り海で練習するのだが砂浜ではやらない。
皆、腰まで海に漬かって突きや蹴りを出すのである。
前転をやらされた時はひどかった。
*帯渡しの儀式
自分達がやったのは自販機の飲み物を全種類買って混ぜて飲ませた。
あとは一発ギャグくらいかな。全然甘かった。
*打ち上げ
最終日前夜の飲み会は荒れに荒れる。
まず事前に一部屋ビニールシートの上に新聞紙を敷き詰めた「死人部屋」が用意され、潰れた奴はそこに搬送される。
また全員に黒いゴミ袋、通称「ゲロ袋」が支給される。
始まる前に二年目は一年目に「幹部(三年目)を潰せ」という指令を出す。
一年目と幹部を共倒れさせ自分達だけで楽しく飲もうという考えである。
最初はおとなしいが序々にエスカレートし修羅場と化す。
*翌朝
後片付けとゲロ掃除。
*千本突き
最後の行事。
皆新しい色の帯で二日酔いになりながら頑張る。
その後幹部を海に投入。


当時は本当に辛かった。
が、本当に辛かったからこそ、それを乗り切った事が自信につながっているし、いい思い出として残っている。

今頃は現役部員が夏合宿をやっているのだろう。
たくさん練習して、たくさんバカなことやって強くなってこいよ。